卵胞 follicle
上の写真は、HMGという注射の排卵誘発剤を使って育てたたくさんの卵胞を超音波で映したものです。ひとつひとつの袋が卵胞で、中に卵子が1個ずつ入っています。成熟した卵胞は、巨峰くらいの大きさになりますが、卵子の直径は10分の1mmくらいしかなく、超音波診断装置の解像度以下のため見えません。中には、経年変化で卵子が変性して空っぽの卵胞も存在します。いろいろな理由で、あえてこのように強力な排卵誘発をおこなうこともたまにありますが、最近の体外受精では、安全第一、地球に優しく人に優しくがモットーで、clomiphene という内服薬を用いて、mild に排卵誘発をおこなうことが主流となりました。どちらの方が良好卵子が採取できるのか、いろいろな意見がありますが、決着はついていないようです。でも、safe & easy に妊娠できれば最高ですよね。