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採卵

体外受精はまず、採卵からはじまります。超音波をみながら卵胞に細長い針をさして、中のたまごを取り出すのが採卵です。「針をさす」と聞くととても痛いように感じますが、チクッとするくらいで、時間も5分程度で終わります。

もちろん痛みには個人差があります。でも、痛みに強い人・弱い人・怖がりな人など、毎日いろんな方が採卵をしていますが、はじめは不安でいっぱいでも終わってみるとほとんどの方が、「意外と大丈夫でした」と言われます。

そして採卵が終わると、採れたばかりのたまごをモニターで見ることができます。ご自身のたまごをみて緊張から安堵の表情にかわる様子が拝見できると、私たち培養士もほっとします。

どうぞあまり怖がらず、リラックスした気持ちで採卵にのぞんでくださいね。

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初期胚のグレード②

     4分割した胚の状態。卵の中に4つに分離した様子が見える。

前回、当院でのグレードのつけ方を 紹介しましたが、ここでは、実際の胚を、示してみます。

写真は、day2における、グレード1に相当するものです。実際の、培養では、2〜3割程度ぐらいの頻度で、みられます。

これぐらいの、胚を戻せれば妊娠の期待も膨らみます。但し、絶対と言うわけでは、ありません。妊娠には、胚の見た目の善し悪しだけではない、他の因子も絡んでくるので不明な部分が、多いからです。

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大雪

培養とはちょっと関係ない話ですが、昨日、今日と全国的に大雪ですね。もちろんたまごクリニックも雪に埋もれました。こんな時、スタッフの数が少なく、女手ばかりのこのクリニックで頼りになるのが皆さんご存じ、いちばん顔を合わす機会が多い、看護師さんたちです。朝早くからやってきて、一生懸命雪かきをしてくださいます。(微力ながら私も頑張ってお尻が筋肉痛です。)

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冗談を交えながらもくもくと作業をすること数時間(??)、あっという間に雪が片付いてしまいました!!

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雪かきだけでなく、普段の仕事でもとっても頼りになる看護師さんたちです!

 

 

 

 

 

 

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初期胚のグレード①

培養師は、卵ひとつひとつにグレード(通知簿)をつけています。

今回は、当院でのグレードのつけ方を紹介しましょう。

 

初期胚(採卵2,3日後)の場合、4段階で評価しています。

 指標は主に以下の3つ

①発育のスピードは順調か

②割球のサイズは揃っているか

③余分な細胞片(フラグメント)は出ていないか

 

申しぶんのない卵であれば、グレードは「 1 」となります。

ただしグレードは見た目だけを評価したものであって、卵自身がもっている

生命力を評価したものではありません。

たとえグレードが良くなかったとしても、やさしく見守ってあげてください。

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本年も...

ごあいさつが遅くなってしまいましたが、 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

よく忘れがちなのですが、たまごも生き物です。私たちが食べたり飲んだりして

生きているように、 たまごも培養液の中の養分を取り入れて1秒1秒しっかりと

生きています。

なので、たまごを預かっている私たち培養士も年中無休です。

というわけで、お正月も仕事に追われ、あっという間に過ぎてしまいました。

 

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寅年ということですが、この虎は私が学生時代、北海道に住んでいた頃に、

まだ人気が出る前に行った旭山動物園で撮ったものです。

まるで近くにいるようですね。檻はちゃんとありましたよ。

旭山動物園はこんなに評判になっても、そこで歩みを止めず、更に更に

いいものに しようと変化を続けていますね。

わたしたち培養士も、ただ毎日仕事をこなすのではなく、日々進化を続け

られるように、今年も1年頑張っていこうと思います。

 

 

 

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