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顕微授精

                    
 
 
卵子の膜が硬かったり、精子の数や動きに問題があると、精子は自力で卵子の中に入ることができません。そんなとき、写真のように細い針を使って、精子が直接卵子の中に入れるように手助けをします。これが顕微授精です。
でも顕微授精は、あくまで精子が卵子の中に入れるようにお手伝いをするだけ。その後受精するかしないかは、卵子と精子の生命力に任されます。
どうか受精しますように、と願いをこめながら一つ一つ大切に顕微授精に取り組んでいます。

 

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メリークリスマス

    受精卵(前核期)。この受精した卵子が分裂して細胞が増えていく。

採卵の後、精子と卵子を、一緒に培養すると翌日には、写真の様に受精が、確認されます。これが、体外受精の第一歩になります。ここから、一歩一歩発育して、元気な、赤ちゃんが、生まれてきます。
でも、受精にならなければ先に進むことは、できません。採卵の翌日に受精が確認できてとりあえず "ほっ"と一息するものです。まだまだ、超えなければならない階段は多いですが、今日、採卵を受けた方、明日以降、採卵を受けるかた、翌日に受精が、確認できますように!
メリークリスマス‼

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おたまじゃくし

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精子の写真を見る機会は、あまり多くないと思います。ここには2匹の精子が写っています。頭があって、シッポがあって、泳ぎます。まるでおたまじゃくしのようですね。ヒトの顔がひとりひとり違うように、精子も一匹一匹泳ぎ方や形が少しずつ違うんですよ。

 

 

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黒いもじゃもじゃ

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移植をされた患者さんの中には、緑の矢印ような黒い物体が
自分の受精卵にくっついていて、「何だこれは!?」 と不安に思ったことがある方もいるかもしれません。実はこれは卵子が成熟するために必要な養分を、 卵が取り込みやすいように処理する細胞です。卵の周りにはぐるっとくっついています。もちろん、卵が成熟してしまえば必要なくなるので、自然に卵からはがれていきます。私たち培養士は、卵の受精を確認するときに、この細胞をはがすのですが、中にははがれにくいものもあります。そんな時、受精が確認できるくらいはがせれば、あとは無理にはがそうとして卵にストレスを与えるより、自然にはがれてくるのを待っているほうが、卵にはやさしいと考え、そのままにしています。ですので、このくろいもじゃもじゃは悪いものではなくて、実は影の立役者なのです。あまり驚かないで、御苦労さまという気持ちで見守ってあげてください。

 

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よろしくお願いします

普段培養室にこもっていることが多いので、みなさんとお話する機会がなかなかありませんでした。これからは、たまごのお話はもちろん、いろんなことについてみなさんにお伝えしていこうと思っています。どうぞよろしくお願いします。

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