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研修会とAMH

先日、ホルモン測定に使用している機器メーカーの研修会に行ってきました。最近よく耳にするAMHについてのお話があり、現在測定までに3~4時間かかるところを将来的には数十分で測定できるように開発中とのことでした。医療現場で必要とされることは常に変化しており、それに対応する企業の努力が見られ、私たちもより一層質の高い医療を提供できるよう努力していきたいと思いました。

 

AMHは卵巣内になる前胞状卵胞(成長途中の卵胞)から分泌されるホルモンで、その測定値と発育卵胞の数が相関することから、卵巣年齢を知る指標になると言われています。しかし、卵巣内にはいろいろな成長ステージの卵胞があり、前胞状卵胞以前のまだAMHを分泌していない卵胞もあります。そのため、AMHの値が0であったとしても、まだAMHを分泌していない小さな卵胞がないというわけではありません。また、AMHの値は発育卵胞の数の目安にはなりますが、卵の質までは知ることができません。ですから、AMHの値を気にしすぎることなく、参考にしながら赤ちゃんになることができる卵に出会えることを信じて治療に取り組めたらいいですね。

 

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研修

 少し前になりますが東京へ検査機器の研修に行ってきました。患者さんのホルモン値を測定する大切な機械なので日々のメンテナンスや測定原理などについて研修を受けました。

 そして、せっかく東京に来たのでスカイツリーに登ってみました。展望台からはすごくきれいな夜景が見えました。

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第57回日本生殖医学会学術講演会

11月8日~9日に長崎で開催された第57回日本生殖医学会学術講演会に参加して来ました。副題「家族の絆を求めて」のもと、基礎研究から臨床とはばひろいたくさんの発表や講演が行われました。

当院からも2つの演題発表を行ってきました。

1.胚の分割速度と胚盤胞発生率との関係からみたDay2移植胚の選別基準

2.当院での移植胚の種類と出生児体重の傾向について

 

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歓迎会

先日、この秋から新しくスタッフとなった方々の歓迎会がありました。

新しく入った方たちの挨拶を聞きながら、不妊で悩む方の多さに驚き、この仕事に携わる責任の大きさを実感した、この仕事に就いたばかりの頃を思い出しました。

個性豊かな新しいスタッフとともに、より良い仕事ができるよう頑張りたいと思いました。

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移植後の余剰胚

一度の採卵で移植できる胚が複数確保できた場合、移植した後に残った胚(余剰胚)は凍結して保存しておくことができます。凍結するステージは初期胚(day2またはday3胚)と胚盤胞の2つから選択できます。

次の治療のために確実に凍結胚を残しておきたいときは、初期胚凍結をおすすめすることが多いです。胚盤胞凍結の場合、、すべての胚が胚盤胞になるわけではないので、胚盤胞まで育たずに凍結できなくなる可能性があります。しかし、胚盤胞にまで成長した胚は妊娠率が高いといわれているので、胚の生命力を見極めたいと思うときにチャレンジしてみるのもよいと思います。

基本的には初期胚のグレードをお伝えして、どちらのステージで凍結するかを移植の日に決めてもらっていますが、分割状態によっては培養士のほうで胚盤胞培養をおすすめすることもあります。

わからないこともたくさんあるかと思いますので、お気軽に培養士に相談してくださいね。

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