研修会とAMH
先日、ホルモン測定に使用している機器メーカーの研修会に行ってきました。最近よく耳にするAMHについてのお話があり、現在測定までに3~4時間かかるところを将来的には数十分で測定できるように開発中とのことでした。医療現場で必要とされることは常に変化しており、それに対応する企業の努力が見られ、私たちもより一層質の高い医療を提供できるよう努力していきたいと思いました。
AMHは卵巣内になる前胞状卵胞(成長途中の卵胞)から分泌されるホルモンで、その測定値と発育卵胞の数が相関することから、卵巣年齢を知る指標になると言われています。しかし、卵巣内にはいろいろな成長ステージの卵胞があり、前胞状卵胞以前のまだAMHを分泌していない卵胞もあります。そのため、AMHの値が0であったとしても、まだAMHを分泌していない小さな卵胞がないというわけではありません。また、AMHの値は発育卵胞の数の目安にはなりますが、卵の質までは知ることができません。ですから、AMHの値を気にしすぎることなく、参考にしながら赤ちゃんになることができる卵に出会えることを信じて治療に取り組めたらいいですね。