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暗号解読

突然ですが、クイズはお好きですか?

クイズといっても様々な種類がありますが、皆さんは【暗号解読】得意ですか?

『うわぁ~苦手!!』と思った方も多いのでは・・・

でも、実は私たちの体の中では常に【暗号解読】が行われているのです。

 

 以前にブログで、

遺伝子はATCGの4種類の文字で書き込まれた文章のようなものとお話ししましたが、

たった4文字から、目や髪や皮膚など様々なものができるのを不思議だと思いませんか?

4種類の文字は、3文字1セットの暗号になっています。

遺伝子というのはタンパク質の作り方が書き込まれていて、

この暗号はタンパク質のもとになるアミノ酸を呼び出すための暗号なのです。

さて、たった4種類だと思っていた文字ですが、4種類が3つで1セット・・・

おやおや?なかなかにたくさんのバリエーションができますね!

体の中でタンパク質を作る時のはこの暗号の並びを解読して、

必要な時に、必要な場所で、必要なタンパク質がつくられているのです。

私たちは知らず知らずのうちに暗号解読をしているんですね。

 

 

 

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遺伝子って何だろう?

 染色体や遺伝子といった言葉が身近になった近頃ですが、

みなさんは二つの言葉の違いわかりますか? 

 

何度か前のブログで、"染色体"を人の設計図が書き込まれた"本"に例えて紹介しました。

染色体を本とすると、"遺伝子"は本に"書き込まれている文章"です。

染色体という本の中には沢山の書き込みがしてあって、

その中には意味のない文字の羅列(らくがき)のような部分も多くあります。

遺伝子はその書き込みの中でも意味をある文章で、設計図そのものです。

細胞の中では、 

染色体という本を開き、遺伝子という文章を読み解いて、

設計図の指示に従ってものを作り、組み立てていくのです。

 

ちなみに染色体という本に書き込まれている文章は、

ATCGという4種類の文字(DNA)で構築されているんですよ!

人の個性は十人十色といいますが、

たった4文字の配列がこれだけの個性を生みだしていると思うと不思議な気持ちになりますね。

 

 

 

 

 

 

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染色体はヒトの設計図

たまごクリニックでは月に2回、スタッフが集まり定例会議を行っています。

各部署で起こった出来事、改善したいこと等を意見交換する貴重な時間です。

会議の議題は様々ですが、先日はちょっとした勉強会を開催しました。

 今回は染色体と細胞分裂について生物学の視点から皆で勉強しました。

そこで、今回のブログでは、少し染色体についてお話したいと思います。

 

ヒトの体は約60兆個もの細胞から成り立っていると言われています。

その細胞の一つ一つが46本の染色体を持っています。

46本の染色体は『ヒトの設計図を書き込んだ46冊の本』に例えることができます。

この46冊の本は、

お父さんからもらった23冊とお母さんからもらった23冊の2対で成り立っています。

23冊の内容を大まかに説明すると

『体の基本情報 1~22巻』と『別巻 性別について』といった感じです。

23冊が2対と言いましたが、

実は書き込まれている内容がまったく同じわけではありません。

家を建ててくださいとお願いしたとしても建築家が違えば設計図が違うように、

対になっている父由来の本、母由来の本にはそれぞれ個性があるのです。

(父由来の目の設計は一重の設計図、母由来の目の設計図は二重の設計図といった具合です)

  

たまごと精子は異なるふたりの人間であったものがひとつになり、

新たな生命となるための生殖細胞という特別な細胞です。

たまごと精子は減数分裂という特別な過程を経て、

それぞれ23冊の本を持ち寄って、ひとつになります。

もともと1mmの10分の1ほどの大きさの受精卵だった私たちは、

父と母からもらった46冊の設計図をもとにして、

新たな個性をもった命として生まれてくるのです。

 

 

 

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