着床
着床とは、たまご(胚)と子宮内膜が接着して相互に物質交換できる状態になることです。チューリップの球根を植木鉢の土に埋めてあげた後、根が生えてきて土から水分や栄養分を吸収できるようになった状態をイメージしてもらうといいかもしれません。
移植したたまご(胚)は、次の過程を経て着床します。
①「初期胚」は細胞数が100個ほどの「胚盤胞」に発育して拡張する ②「胚盤胞」は拡張することや酵素の作用などにより、透明帯という殻を脱ぎ捨て「脱出胚盤胞」になる ③ 子宮内膜の細胞に接着し周辺の細胞をかき分けて内膜の奥(子宮間質)に潜り込む
この一連のステップを完了して着床に成功し、さらに発育が進んで絨毛(球根に例えたら根に相当する細胞)が増えてくると、約1週間後の妊娠判定日にHCGというホルモンが検出されて「おめでとう」となります。