1つ1つの細胞にも個性が...
生物の授業などで聞いたことがあるかもしれませんが、細胞は分裂を繰り返して増えていきます。1つが2つに分裂することを繰り返すので、単純に考えると、細胞の数は1→2→4→8→16と倍々に増えていくように思えます。でも実際には、初期胚移植の時に、細胞(割球)の数が3個だったり、5個や6個のたまごもしばしばあります。上の写真は、受精からほぼ同じ時間を経過した時点で観察した、たまごたちですが、左から3細胞、4細胞、5細胞と割球の数が違いますね。これは、体の成長に個人差があるように、細胞1個1個の発育スピードにも違いがあるためと思われます。そのため、「1つの割球は分裂したが、もう1つの割球が分裂するちょっと前」、というタイミングで たまごを観察すると3細胞だったり5細胞になっていたりするわけです。3細胞や5細胞が、不良のたまごというわけでは決してありませんから安心してくださいね。