初期胚のグレード②
前回、当院でのグレードのつけ方を 紹介しましたが、ここでは、実際の胚を、示してみます。
写真は、day2における、グレード1に相当するものです。実際の、培養では、2〜3割程度ぐらいの頻度で、みられます。
これぐらいの、胚を戻せれば妊娠の期待も膨らみます。但し、絶対と言うわけでは、ありません。妊娠には、胚の見た目の善し悪しだけではない、他の因子も絡んでくるので不明な部分が、多いからです。
前回、当院でのグレードのつけ方を 紹介しましたが、ここでは、実際の胚を、示してみます。
写真は、day2における、グレード1に相当するものです。実際の、培養では、2〜3割程度ぐらいの頻度で、みられます。
これぐらいの、胚を戻せれば妊娠の期待も膨らみます。但し、絶対と言うわけでは、ありません。妊娠には、胚の見た目の善し悪しだけではない、他の因子も絡んでくるので不明な部分が、多いからです。
培養とはちょっと関係ない話ですが、昨日、今日と全国的に大雪ですね。もちろんたまごクリニックも雪に埋もれました。こんな時、スタッフの数が少なく、女手ばかりのこのクリニックで頼りになるのが皆さんご存じ、いちばん顔を合わす機会が多い、看護師さんたちです。朝早くからやってきて、一生懸命雪かきをしてくださいます。(微力ながら私も頑張ってお尻が筋肉痛です。)
冗談を交えながらもくもくと作業をすること数時間(??)、あっという間に雪が片付いてしまいました!!
雪かきだけでなく、普段の仕事でもとっても頼りになる看護師さんたちです!
培養師は、卵ひとつひとつにグレード(通知簿)をつけています。
今回は、当院でのグレードのつけ方を紹介しましょう。
初期胚(採卵2,3日後)の場合、4段階で評価しています。
指標は主に以下の3つ
①発育のスピードは順調か
②割球のサイズは揃っているか
③余分な細胞片(フラグメント)は出ていないか
申しぶんのない卵であれば、グレードは「 1 」となります。
ただしグレードは見た目だけを評価したものであって、卵自身がもっている
生命力を評価したものではありません。
たとえグレードが良くなかったとしても、やさしく見守ってあげてください。
ごあいさつが遅くなってしまいましたが、 本年もどうぞよろしくお願いいたします。
よく忘れがちなのですが、たまごも生き物です。私たちが食べたり飲んだりして
生きているように、 たまごも培養液の中の養分を取り入れて1秒1秒しっかりと
生きています。
なので、たまごを預かっている私たち培養士も年中無休です。
というわけで、お正月も仕事に追われ、あっという間に過ぎてしまいました。
寅年ということですが、この虎は私が学生時代、北海道に住んでいた頃に、
まだ人気が出る前に行った旭山動物園で撮ったものです。
まるで近くにいるようですね。檻はちゃんとありましたよ。
旭山動物園はこんなに評判になっても、そこで歩みを止めず、更に更に
いいものに しようと変化を続けていますね。
わたしたち培養士も、ただ毎日仕事をこなすのではなく、日々進化を続け
られるように、今年も1年頑張っていこうと思います。